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産後のママが引っかかりやすい言葉

「不安を煽って拾う」が産後の骨盤矯正

産後ママの心に「フック」する言葉が沢山あります。

ですが、余り気にしなくても大丈夫です。その殆どは「如何に来院してもらうか」を基準に作られた「心にフックする為の言葉」に過ぎないからです。

  • 如何に不安を与えるか
  • 如何に不安を解消する場と知ってもらうか
  • 如何に特別な場所か

広告情報は基本的にこの3項目を念頭に置いた内容となっています。

そもそも論

多くのカイロプラクターが思っていて口にしていない事。

それを僕は勝手に代表して伝えます。

世の産後の骨盤矯正についてカイロプラクターが思っている事。

「今動いたの、骨盤じゃなくて腰椎やで」

Youtubeや各院のHPで気軽に見れる「産後の骨盤矯正」動画。

その殆どで見られるのが「骨盤矯正ではなく腰椎矯正になっている」という事。

ポキッと音がなって「よっしゃ!」と手応えを感じる先生ですが、骨盤を通り越して腰骨が動いているのです。

そして、その方法がまた見た目派手です。

  • 捻ってからのもう1捻り
  • 上半身の反動を使う
  • 腕の力で矯正をする

このタイプの骨盤矯正が圧倒的に多い。

それはアカン。危ない

これが全国で非常に多い「骨盤矯正あるある」であり、「パキポキは危ない」と言われる所以なのです。

  • コンタクト
  • 絞り・最密位の調整=力線合わせ
  • 正しい矯正圧の伝導

本来の関節矯正を学ばずに「セミナー受講など、形から入った」先生に多く見られるこの状況が「カイロへの偏見」を作り出している事だけは知っておいて欲しいです。

骨盤矯正(産後含む)を売りにしている院の多くは「骨盤矯正と腰椎矯正の見分けすらついていない」という事実。

事故を起こす院は「カイロプラクティック院」ではなくこういった「カイロもしている院」であることが圧倒的なのです。

カイロプラクティックを怖がらないでください。最後は「人と人」の世界なのですから。

こんな言葉で揺さぶられてませんか?

  1. 「産後1ヵ月以降からが勝負です」
  2. 「産後半年で骨盤が固まる」
  3. 「産前・産後の専門知識が必要です」
  4. 「TV.専門誌で話題」
  5. 「ズボンが1サイズダウン!」
  6. 「産後の骨盤デリケート」
  7. 「骨盤が開きっぱなし」

この言葉で「ドキ!」「え?本当!」「早くしないと!」と心が揺さぶられてしまう場合は要注意です。既に広告側の術中に半分以上はまっています。

1.「産後1ヵ月以降からが勝負です」

妊娠・出産の補助ホルモンとされる「リラキシン」の分泌リズムを念頭にして謳われる言葉です。

リラキシンの理論は後付けなので余り気にされなくて構いません。

産後の骨盤はリラキシン云々の前に「妊娠~出産という生理現象で起こった自然変化」なので、ヘルニアや狭窄症の代償作用として起こった「不自然な骨盤の固定」に比べると圧倒的に動きやすいです。モノが全然違います。

ですので、産後1ヵ月過ぎたから急がないと!なんて事はありませんのでご安心下さい。

正直、動かしやすい時期に来てもらうのは患者様に都合が良い訳ではなく、スキルを問われない時期の為、施術者側にとって都合が良い理屈なのです。

2.「産後半年で骨盤が固まる」

産後6カ月以降について「靭帯が固くなるから要注意」とされる文言が目立ちますが、あれは「フック」の言葉です。

  • 今ならまだ間に合う、急げ!
  • 6カ月経過してる・・・どうしよう

この様に産後ママを「今しないと大変な事になるかも。。」と不安にさせ、来院を促す代表的な文言です。

6カ月で妊娠~出産モードからようやく「通常モード」に戻ると考えて下さい。「固くなる」のではなく「普通に戻る」です。そして、普通の骨盤は「普通に動きます」ので特に気にされる必要はありません。ご安心下さい。

3.「産前・産後の専門知識が必要です」

これは本当に必要です。

ですが、実際に「助産師」さんレベルのしっかりした情報~知識を学んでいる「産後骨盤専門院」を医療コンサル時代に私は見たことがありません。殆どが「専門を謳う為」の形式的なセミナーを受講して「認定証」を授与されるパターンです。中にはそもそも「何も受けていない院」も多々ありました。

「院内研修をしています」はもっと悲惨です。情報・知識が足りていない人間がもっと足りていない人間に指導をする状況なので「お勉強会」のレベルです。

でも、実際に「学びの場」を作っているから嘘ではありません。これも「見分ける術がない産後ママ」が相手だから好き放題アピールされている部分だと思っておいてください。

皆さんが思っているほど、あてにならないのです。

4.「TV.専門誌で話題」

これは「広告」なのでお金出せば出せます。当院も「ひよこクラブ」だけはお付き合いで出しました。

そして、その翌月から物凄い営業が来ました。

  1. 「是非、先生の院を取材させて頂きたい!」
  2. 「取材費は無料だが、協力費を負担頂きたい!」

というお話です。

  • 「神の手治療院」
  • 「凄腕治療院」
  • 「行列ができる治療院」

それなりの予算で肩書つけ放題です(笑

中には面白い方が「時任あみさんと握手する為なら安い!(※意訳)」という記事を公開しています。

「どうせ受けるなら有名そうなところが安心」

こう感じてそこを選んだ場合、見事に術中にはまったという事です(笑

そう感じて、選んでもらうための広告ですから(笑

5.「ズボンが1サイズダウン!」

「骨盤ダイエット」という言葉が物凄く産後ママに響くようですが、言葉遊びな印象があります。

結論から言いますと「骨盤矯正でサイズダウン」は普通に起こります。起こらない事の方が珍しいかもしれません。

ただ「脂肪が減った」訳ではありませんので「ダイエット」という言葉が適切かどうか、、、といったところです。

  • 筋肉の引き締め効果
  • 内臓の引き上げ効果

これによって「細く見える」現象が「骨盤矯正のサイズダウン」の正体です。小顔矯正もこれは同じです。表情筋を刺激して筋肉を引き締めると「たるみ」が減少します。

「痩せれる=脂肪減少=体重減少」という認識だと失敗しますのでご注意ください。

ただ、サイズは間違いなく変わります。産後の最も緩い状況から引き締めが入るので「変化が大きく感じる」のがトリック部分です。

かなりの肥満体形の人が2~3日のプチ断食でマイナス5㎏といった数字を叩き出すのと同じ原理です。「最も効果が出やすい時に、最も悪い状況からのスタートとなるから」ですね。

6.「産後の骨盤はとてもデリケート」

産後の骨盤専門院で良く出てくる言葉です。

施術家が、産後の骨盤を5人触ればわかる事があります。

産後の骨盤はとてもエネルギッシュ

20代~30代の骨盤は産後で「疲れたぁ~」という状況ではありません。むしろ逆で「やっと動けるわぁ~」という内側からのエネルギーが凄い。これは私も固定観念をひっくり返されました。

ヘルニア、脊柱管狭窄、変形性などで悩まれている患者様の骨盤に比べて全然違う。「早く動きたいオーラ」が凄い。それが手から伝わってくるんですね。

産後の骨盤が特にデリケートなのは、床上げまでの1ヵ月間です。それは出産という命がけの取り組みの負担であり、その際の会陰切開や帝王切開による負担を背負ったからです。

骨盤の矯正とは全然関係ない所でデリケートになっているのです。だからこそ1カ月間の休養期間(床上げ)が必要になるのです。

休息を終えた骨盤はデリケートどころか「暴れ馬」の様にエネルギーに満ち満ちています。それだけは知っておいて下さい。

産後の症状は「骨盤がデリケートだから起こる」と誤解されがちですが、根本的な話でいくと「妊娠前の健康貯金」の差が如実に出ているだけなのです。

健康貯金の切り崩しが底をついた場合、産後の症状は強めに出ます。健康貯金が豊富の場合は全く平気で乗り切れます。

この差なのです。

7.「骨盤が開きっぱなし」

産後の骨盤矯正の解説で「骨盤が開きっぱなしに」という文言があります。

実はカイロプラクティック的に考えると産後の骨盤は「開いた後に閉じる」運動をします。赤ちゃんの通過に合わせて変形していくのです。

「産後開いた骨盤」

この言葉を使っている先生は恐らく「セミナー以上の勉強」はしていません。

していたら「え?骨盤が開きっぱなし?」と気付くはずです。

そもそも、産後の骨盤矯正における「開く」と本来のカイロプラクティック的な「開く」は意味が違っている時点で「え?」となるのです。

この言葉はママを納得させる為に作られた「フック」ですのでご注意ください。

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